SEAnews 1999-05-24 ArtNo.19220

【クアラルンプル】松下グループのコンポーネント製造部門、Matsushita Electronic Components (M)Sdn Bhd(Mecom)とMatsushita Electronic Devices(M)Sdn Bhd(Medem)の約10億Ｍドルの年商の80％前後が、これ以前にはオーディオ機器部品で占められたが、最近は73％に下降、携帯電話、カー・オーディオ、コンピューター、コンピューター周辺機器のコンポーネントの製造比率が拡大している。
Mecom／Medem両社のマネージング・ディレクターを務めるナシマ・チョージ氏が19日、シャー・アラム・ポリテクニックで催されたメカトロニクス・ディプロマ・コースの開講式後語ったところによると、同社は通貨危機が域内諸国を襲った2年前から製品の多角化に取り組んできた。
コンピューター、携帯電話、自動車オーディオ機器等への事業の多角化には、スタッフの訓練が不可欠で、この日開講された15カ月のコースには当面19人のスタッフが参加、ダイ・デザイン、モールド／ダイ・ワーク、ダイ及び製造機器の保守に関わる訓練を受ける。Mecom／Medem両社は以上の訓練コースを大学コースに格上げすることも検討している。両社は昨年スタッフの訓練に合計約150万Ｍドルを投じたが、今年以降は年間約200万Ｍドルを支出する。
同社は7年前にジェネラル・モーターズ、2年前にはクライスラーにも、コンポーネントの納入を開始、目下フォードと交渉を進めている。現在カー・オーディオ・コンポーネントは売上の7％に、オフィス自動化機器部品は同16％に、コンピューター／コンピューター周辺機器部品は同4％に、それぞれ貢献しているが、今年のコンピューター／コンピューター周辺機器／オフィス自動化機器部品の売上は14～15％の成長が見込まれている。自動車部品の月間売上は、昨年の400万Ｍドルから現在の600万Ｍドルに拡大、2003年には800万Ｍドルに達する見通しと言う。(STAR:5/20)