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1999-05-24 ArtNo.19217
◆王族とビジネスマン、<星>CLOB投資家に2投信計画提案
【シンガポール】シンガポールの店頭市場セントラル・リミット・オーダー・ブック(CLOB)の17万2000人の投資家に保有される総額120億Mドル(S$54億)相当のマレーシア株(目下マレーシア拠点の証券ブローカーのノミニー口座に保管され、凍結されている)に対して、マレーシアの王族に率いられるBintang Melewar社とシンガポールのビジネスマンに率いられるStraits Fund Bhdが、それぞれ時価による投信への転換を提案した。
ヌグリ・スンビラン州のプリンス・トゥンク・アブドゥラ氏所有のBintang Melewwar Sdn Bhdが21日、クローズド・エンド・ファンド“ニュー・マレーシア・グロース・ファンド(NMGF)”の詳細を発表すると、シンガポールのビジネスマン、アクバル・ハン氏のStraits Fund Bhd(これ以前に現金によるディスカウント買収案を提案したEffective Capitalの姉妹会社)も同様のクローズド・エンド・ファンドを通じた時価によるユニット信託への転換スキームを再提案した。アブドラ氏は、ストレーツ・ファンドをコピーキャットと批判したが、その実アクバル氏は、当初から現金買収案の代案として投信計画を提案していた。
トゥンク・アブドゥラ氏によると、CLOB投資家はその所有するマレーシア株の時価に基づき1対1の比率でNMGFユニットに転換でき、NMGFは外国証取、恐らくシンガポール証取(SES)に米ドル建てで上場される。ロイヤル・バンク・オブ・カナダが2.6%未満のフィー・ベースで同ファンドの運用を引き受ける。Bintang Melewarは安値による処分を行わないとは保証していないが、一定の規準に基づきそのポートフォリオを再編すると約束している。長期的には、外国投資家もターゲットにすると言う。
トゥンク・アブドゥラ氏の金融顧問Anthony Rawlinson氏によると、ユニットの所有者はマレーシアの通貨管制が解除後、償還を受けられる。Clob投資家は提案を受け入らないこともでき、その際のステータスは現状通りと言う。
一方、アクバル氏はこの日の提案で、IRAA(Irrevocable Request and Authority)スキームに見直しを加えている。アクバル氏は当初、SESが、現金買収も投信案も受け入れぬ者に対するIRAAスキームの変更を求めたことから投信計画を放棄したが、今回はClob投資家がマレーシア中央預託機関(MCD)の個別口座にその証券を登録するに先だって暫定口座に保管することを認めている。
アナリストによると、投資信託は通常ディスカウント価格で取り引きされ、仮に高値でユニット・トラストに転換しても、償還を受ける際は大幅にディスカウントされる可能性がある。特に大部分の投資家がこの種のスキームから手を引くことを希望し、新たに参加する投資家が少ないと見られるため、なおさらそうしたリスクが大きいと言う。(ST,BT,LZ:5/22)
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