1999-05-21 ArtNo.19204
◆<馬>外資の地元金融会社買収提案は非魅力的:中央銀行
【クアラルンプル】中央銀行のアリ・アブル・ハッサン・スライマン総裁は18日、外国銀行から財政難に陥った1、2の地元金融会社に対する買収提案を受けているが、魅力的提案は存在しないと語った。
それによると、外国銀行は経営難に陥った金融会社を買収する見返りとして買収価格に応じた支店の増設が認められる。しかしながらこれまでのところ魅力的な提案はなされていないと言う。
シンガポールが40%の外資出資率上限を撤廃し、金融市場の開放を宣言したのに伴い、マレーシアの銀行部門も一層の自由化を図る計画はないかとの質問にアリ総裁は、「マレーシアは既に地場銀行の合併統合を進め、同部門の強化と効率化を促す措置を採っている」、「外資の地元銀行への出資率を30%に制限する措置は維持される」、「外資が100%出資する外国銀行が既に13行存在し、国内預金市場の40%のシェアを占めている事実を忘れることは出来ない」等と指摘した。(STAR,ST,BT:5/19)
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