1999-05-21 ArtNo.19203
◆<馬>第1四半期のGDP成長は昨年同期上回る:中央銀行総裁
【クアラルンプル】マレーシア中央銀行のアリ・アブル・ハッサン・スライマン総裁は18日、近く発表される今年第3四半期の国内総生産(GDP)成長率は、昨年同期を上回り、国内経済が復調の軌道に載ったことを証明するだろうと語った。
この日、金融セミナーで基調演説を行った後記者会見したアリ総裁は、またGDPが予想以上に早くプラス成長を回復しても驚かないと述べた。
マレーシアのGDPは昨年第1四半期に-2.8%、第2四半期に-6.8%、第3四半期に-9%、第4四半期に-8.1%の落ち込みを記録、通年の成長率も6.7%のマイナス成長を記録していた。
しかし最近はマレーシア経済の先行きに対する楽観論が高まり、2月/3月の工業指数等、各種経済指標にも改善の兆しが生じていたことからエコノミストらも今年第1四半期のGDPは2~3%の小幅なマイナス成長にとどまると予想している。
一般に今年下半期にはGDPのプラス成長が回復するものと予想されているが、アリ総裁は、こうした予想よりも早めにプラス成長が回復する可能性を示唆した。(STAR,NST,BT:5/19)
|