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1999-05-21 ArtNo.19202
◆<星>上級相、米国の対中謝罪の遅れに遺憾
【シンガポール】リー・クアンユー上級相はNATO軍がベオグラード駐在中国大使館を誤爆後、米国が即座に中国に謝罪せず、中国を第三世界の被援助国並みに遇したことに遺憾の意を表明した。
リー上級相はこのほどロンドンのファイナンシャル・タイムズ及びBBCのインタービューに応じ以上の考えを語るとともに、中国が今回の事件で市場開放や国際社会への復帰を停止する可能性は薄いが、軍事費を拡大する恐れがあると指摘した。それによると中国人民解放軍はNATO軍がコソボで示した魔術を中国も備える必要があると主張するはずである。中国はNATO軍の爆撃はユーゴスラビアの主権を侵犯するものとして非難しているが、中国が同様な仕打ちを受けるとは感じていない。中国人はユーゴスラビアがこのような仕打ちを受けたのは核ミサイルを装備していなかったためであることをハッキリ認識している。
とは言えNATO軍が地上部隊を投入しないなら、その信頼を失墜するものと見られる。コソボに駐屯するセルビア軍を駆逐するには大規模な軍事行動が必要で、Milosevic大統領がやすやすと軍や警察部隊を撤収する可能性は薄い。そのようなことをしても何ら得るところはないためである。いずれにしてもNATO軍が決定的勝利を収めることにより、初めて国際秩序が保たれ、シンガポールはそのことを望んでいる。
リー上級相はまた米国がアジア経済危機発生当初、タイやインドネシアに迅速な支援を提供しなかったことに遺憾を表明した。米国が韓国に対して行ったような果断な支援策を初期の段階でタイやインドネシアに対して採っていたなら、これほど深刻な状況には立ち至らなかったはずである。またインドネシアのスハルト前大統領は歴代の米国大統領とは異なり、むしろスルタン的指導者と見るべきである。スハルト前大統領は過去30年にわたり、スルタンと同様な特権を認められてきたと言う。
中国の民主化には30~50年を要し、中国の指導者は、ソ連の前指導者よりもこのことを深く理解している。ゴルバチョフ前大統領は、自ら圧制組織の頂点に立ちながら、国民に対してKGBを恐れるなと号令した。リー氏は当初、ゴルバチョフ氏は民主化実現の秘薬を保持する天才政治家と考えたが、その後実際にゴルバチョフ氏に面会した際、ゴルバチョフ氏は四面楚歌の状況下に理性を喪失していた。ゴルバチョフ氏は泳ぐ術を知らぬのに、自ら深みに飛び込んだに過ぎなかったものと見られる。
国民意識や制度面で準備ができていないなら、米国式の民主主義を持ち込んでも決して成功しない。トウ・ショウヘイ氏は、「もし20万人の学生に発砲せねばならないなら、発砲する」と語ったが、トウ氏はそうしなければ中国が100年の混乱に陥ることを知っていた。このためトウ氏は段階的に統制を緩める方式を選んだが、トウ氏が居なかったなら中国は大きな災難を被っていたはずと言う。
一方、リー氏は、シンガポールはインドネシアの如何なる党も支持しておらず、インドネシア国民により選ばれた如何なる政府とも協力すると語った。(ST,LZ,BT:5/20)
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