1999-05-19 ArtNo.19180
◆<印度>コンパック、ビジネス向けPCも近く現地製造
【バンガロール】コンパックは15日、ビジネス向けデスクトップ・コンピューターのインドにおける組立を近く開始すると発表した。
コンパックは3月からインドにおけるホーム・パーソナル・コンピューター(PC)“Presario”の組立を開始、先月1000台の出荷を行ったばかり。
コンパックが最近買収したバンガロール市内Yeswanthpurの工場を視察に訪れたシンガポール拠点Compaq Asia Pte LtdのKY Wong副社長兼MDによると、今年第3四半期からDeskproシリーズのインドでの組立を開始する。
各州における税制の相違や複雑さが、現地組立の魅力を低下させているが、同社はインドに対する長期的コミットメントの証として、ともかく現地組立に踏み切った。インドにおける物理的なPCの組み立てコストは低いものの、その他の点の非効率を配慮した場合、現地組立のメリットは薄れる。従って現状ではインドにおける製造施設への大型投資は考えられないが、将来はその可能性がある。
如何なる地点に組立拠点を設けてもインド国内全ての需要に応じることはできない。しかしバンガロールにおける組立の効果を見た上で、他州にも組む立て拠点を設けるか否かを検討する。
コンパック・インディアのSom Mitta重役(MD)によると、バンガロール工場はディジタル・イクウィップメントが1987年に設けたもので、年産能力は20万台。同工場では顧客のニーズに応じたコンフィグレーションを行う。先ずホームPCの組立を開始したのは、コンフィグレーションが容易なため。
ウォン氏によると、目下ビジネス用PCはシンガポールから輸入しているが、同手続きには3週間を要し、現地組立により同期間を短縮できる。これにより在庫期間の短縮も可能になると言う。(ET:5/16)
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