1999-05-18 ArtNo.19158
◆<馬>蔵相、APECに国際金融制度の再編呼びかけ
【ランカウィ】マレーシアのダイム・ザイヌディン蔵相は15日ランカウィ島で催された第6次アジア太平洋経済協力(APEC)蔵相会議の開幕式の席上、国際金融制度に再編を加え、APECメンバー国により安全な金融システムを提供するよう呼びかけた。
ダイム蔵相はその際、一部の新興市場の経験を世界金融システムの再編に役立てること、先進国も途上国も共に再編作業に重要な役割を演じるべきことを指摘した。
またマレーシアが採用した選択的通貨管制に当初懸念を表明した国際コミュニティーはその後理解を示し、今では賞賛さえしており、マレーシア政府は大きな激励を受けている。
マレーシア経済の復興計画には1998-2000年の間だけで620億Mドルを必要とするが、今やマレーシアは必要資金の2倍を起債することが可能で、復興資金に事欠かない状況にある。政府は最近20億米ドルのソブリン債発行計画を実行する方針を決めたが、これは経済復興計画の明るい見通しを、世界の投資家に説明する自信ができたためである。国際投資家の多くはマレーシアの成果にまだ気づいていないが、既に頼もしい経済復調の兆しが生じていると言う。
この日演壇に立った世界銀行のジェームズ・ウォルフェンソン総裁も、マレーシア政府が採用した政策は国内経済状況の力強い復調をもたらしたとコメントした。(STAR,LZ:5/16)
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