SEAnews 1999-05-17 ArtNo.19141

【シンガポール】ストレーツ・トレーディング・カンパニー(STC)はシンガポールの中央市街に位置するチャイナ・スクエア開発プロジェクトにいよいよ着手するもようだ。
ＳＴＣの年次報告書によれば、昨今の建材の値下がりからも、オフィス・タワー2棟及び小売ビルから成る開発プロジェクトに着手する機が熟している。しかし、Howe Yoon Chong会長は、開発費を捻出するため、一部上場銘柄持分を処分する可能性を示唆している。
Vickers Ballasのアナリストによれば、ＳＴＣはＦ区画の100％の権益と、Ｇ区画の51％の権益を有し、前者の開発コストは約1億6000万Ｓドル、後者は約2億500万Ｓドルで、総コストは3億6500万Ｓドル前後と見積もられる。Ｇ区画の残りの権益は、同じＯＣＢＣバンク・グループのグレート・イースタン・ライフ・アシュランス(GEﾗｲﾌ)が握っている。
Ｆ区画にもＧ区画にもタワー・ブロックが設けられ、両タワーは6万平米の小売スペースを備えたポディウムで連結される。両タワーには合計3万5000平米のオフィス・スペースが設けられる。
Ｇ区画のオフィス・ビルは2001年に完成、ＧＥライフの本部ビルになる。残りの開発は2002の完成が見込まれている。
ＳＴＣは1998年末時点で、5億1900万Ｓドルの短期借入を有し、この結果運転資金はマイナス5億960万Ｓドルとなっている。ＳＴＣは同短期借入を長期借入に転換する計画だが、60％のギアリング・レベルは1999年中も維持される。
金利コストは前年の2170万Ｓドルから1998年度の4440万Ｓドルに倍増している。しかし証券市場の最近の活況で、同社のポートフォリオ評価額は改善しているはずと言う。(BT:5/13)