1999-05-17 ArtNo.19138
◆<星>改造は閣僚の資質向上が目的:首相
【シンガポール】今回の内閣改造は進取の気性と先見の才を備えた強力な閣僚チームを組織することを目指したもので、それぞれの閣僚に広範な体験を積ませることにある。
ゴー・チョクトン首相は14日記者会見し、改造人事の趣旨を以上のように説明した。それによると国民の間には、例えばリム・フンキアン国家開発相はナット・アンド・ボルト・マン、リー・ヨクスアン通産相は頭の固い保守主義者と言った固定観念が存在するが、リム氏は決して実務や数字だけの人間ではなく保健問題も手掛ける能力がある。
リー氏は、確かにジョージ・ヨー情報芸術相タイプではないが、芸術を解する才も有するため、今回はヨー氏とポストを交換させ、同時に現代感覚を備え、若者受けのするデービッド・リム氏を情報芸術担当国務相に据え、バランスを保った。
ジョージ・ヨー氏は1991年に情報芸術省が発足した当初から情報芸術相を務めてきたが、同氏には通産省においてその創造的アプローチを発揮してもらう。
通信省を通信情報技術(IT)省に改組したのは、IT関連の問題を1省に統括させるのが目的。当初は情報技術省を新設することも検討したが、この種の省の閣僚や次官を担当する適当な人材も見あたらず、またそのように高度に専門化した省を設けるのは時期尚早とも考えられたため、通信情報技術省が設けられたと言う。(ST,BT,LZ:5/15)
|
|