1999-05-14 ArtNo.19131
◆<馬>シンクタンク、今年の成長予測を1.3%に上方修正
【クアラルンプル】半官シンクタンク、マレーシア経済研究所(MIER)は11日、今年通年のマレーシアの国内総生産(GDP)予測成長率を、2月に発表した0.7%から1.3%に上方修正した。
Mierのモハメド・アリフ常務理事(ED)はこの日ニューデリーで催されたセミナーの席上、以上の予測値を明らかにした。それによると来年の成長見通しは3%。
Mierの今年の成長見通しは、マレーシア政府の1%を上回るものの、来年の予測値は政府予測の5%を下回っている。
内外のアナリストらは、例えばソロモン・スミス・バーニーは今年1%/来年4%、SGリサーチは今年2.5%/来年4.5%、ゴールドマン・サックスは今年2%/来年3.9%と、Mierの予測を上回るものが多い反面、ABNアムロは今年1%/来年1.7%、地元のKAFディスカウンツBhdは今年0.8%/来年2.5%と控えめになっている。しかし低めな見通しを行っているものも、今後最新データに基づきその予測を上方修正するものと予想される。特に3月の工業生産指数と4月のインフレ率が発表された段階で調整が加えられるものと見られる。
工業生産指数は2月には過去1年来初めてプラス成長をマークしたが、アナリストらは3月もこうした成長基調が維持されるか否かに注目している。また3月にはインフレ率が3%に鈍化、これを受けて中央銀行は先週、銀行同業間介入金利を6%に引き下げている。(BT:5/12)
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