1999-05-14 ArtNo.19123
◆<星>地場ISPパックネット、第1四半期の純益倍増
【シンガポール】最近、アジアのインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)の先頭を切って米国ナスダックへの登録を果たしたPacific Internet (PacNet)の第1四半期(1-3月)純益は280万Sドル/1株24セントと、前年同期の120万Sドル/1株12Sセントに比べ134%アップ、売上も1500万Sドルから2050万Sドルに37.2%の伸びを見た。
Chan Wing Leong会長によると、ダイアルアップ顧客は同期間に14万4852人から21万7014人に50%増加した。
しかし、今年は競争過熱や事業拡張コストから、マージンの縮小が予想される。既にライバル、シングネットに対抗して、ユーザーがログオン中の市内通話料金を負担する優待サービスの導入に120万Sドルを引き当てている。
目下、シンガポール、香港、フィリピンに事業を展開している同社は今年はオーストラリアにおけるISPを1社以上買収する計画だ。この他、インド、韓国、中国への進出も準備している。
パックネットの株価は火曜には66.25米ドルで引けたが、これは2月5日の公開公募価格17米ドルの4倍。HSBC証券(S)のアナリストはパックネットはプレイン・バニラ・インターネット企業だが、Eコマース、コンテント・プロバイダー等の領域に進出、事業を拡張するなら、当然株価の一層の値上がりが見込めると指摘した。(BT,ST,LZ:5/13)
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