SEAnews 1999-05-14 ArtNo.19121

【シンガポール】国家コンピューター局(NCB)の投資機関ＮＣＢホールディングズと国家科学技術局(NSTB)のベンチャー・キャピタル子会社テクノロジー・デベロプメント・ファンドが、Visa Internationalと提携し、今年3月に設立したコマース・エクスチェーンジ社は、向こう3年内にアジア太平洋地域における年間50億ＳドルのＥコマース取引を仲介する計画だ。
コマース・エクスチェーンジのDanny Lo重役(GM)が11日催された新会社のお披露目式の席上語ったところによると、会員企業はネット取引後、Visaパーチャシング・カードにより即座に支払を行うことができる。ＵＯＢ(大華銀行)とシティバンクがペイメント・ソルーションを、マイクロソフトとコンパック、そしてSterling Commerceが技術支援を提供する。これにより企業は1取引当たり60米ドル・コストを節約でき、また支払期日を数日から30日短縮できる。顧客はサブスクリプション・フィーと取引手数料を支払うことになり、中小企業の場合そのコストは数百ドル、大手企業の場合数千ドルと、合理的水準に設定されている。
今年末までにシンガポール国内だけで企業間Ｅコマース・サービス利用者500社の獲得が目指され、また12カ月以内に北部アジアとオーストラリアでも同様のサービスが開始される。シンガポールは域内サービスのハブを務めると言う。(BT,ST:5/12)