SEAnews 1999-05-13 ArtNo.19108

【シンガポール】シンガポールの情報技術(IT)サービス市場規模は現在の12億4500万米ドルから2002年には31億6300万米ドルに拡大する見通しだ。
ガートナーグループ・インク傘下の市場調査会社データクエストの報告によれば、シンガポールはアジア太平洋地域で最も急成長を遂げるＩＴサービス市場となっている。
ＩＴサービスの中で最も顕著な成長が予想されるのは、専門サービス。これにはアウトソーシング、教育／訓練、2000年(Y2K)問題の処理／保守、ＥＲＰ(ｴﾝﾀｰﾌﾟﾗｲｽﾞ･ﾘｿｰｽ･ﾌﾟﾗﾆﾝｸﾞ)、ＳＣＭ(ｻﾌﾟﾗｲ･ﾁｪｰﾝ･ﾏﾈｰｼﾞﾒﾝﾄ)、システムの導入・据え付けが含まれる。
専門サービスは2002年までに年率28％の成長を遂げ、1998年の7億500万米ドルから20億6200万米ドルに達する見通しだ。これに対してソフトウェアのメンテナンス／サービスは年率19％、ハードウェアのメンテナンス／サポート・サービスは年率17％の成長が見込まれている。
成長の牽引役は政府のイニシアチブや、ＥＲＰ／ＳＣＭ／コール・センター需要で、台湾と韓国もＥガバメントの導入に積極的だが、シンガポールの成長が他をリードしている。
アジア太平洋地域のＩＴサービス市場は現在の181億8000万米ドルから2003年の668億2000万米ドルに拡大する見通しで、目下のところオーストラリアが最大の32％、以下インド14％、中国／韓国各11％、シンガポール／台湾／香港各7％、マレーシア3％と続く。世界のＩＴサービス市場については、米国が42.9％でトップ、以下欧州29.4％、日本11.9％、アジア太平洋地域5％と続く。(BT:5/10)