1999-05-12 ArtNo.19094
◆<星>ドイツEコマース企業ネットライフ、アジア市場開拓に注力
【シンガポール】ドイツのエレクトロニク・コマース(Eコマース)企業Netlifeは6月にドイツ証取FNM(Frankfurt Neuer Markt)に上場後、公募調達した資金の一部をアジアに投資する計画だ
ネットライフの創設者Claus Muller重役(CEO)によると、5000万マルクの公募調達が目指される。同資金の一部はシンガポールや他のアジア地域における企業買収に当てられる予定で、既に2、3社との交渉が進められている。同社はこの他、米国を含む世界各地で企業買収の機会を探る方針だ。
公開公募後ネットライフのアジア投資は2倍に拡大する。同社はこれ以前には向こう18ヶ月間にアジアに400万米ドルを投資する計画だった。ミュラー氏が今月5日にシンガポールを訪れたのもアジアにおける投資機会を探るのが目的で、同社はシンガポールにアジア地域本部を設けている。
1996年に創設されたネットライフは10カ月前にシンガポールにオフィスを設けたばかりだが、ネットライフ・シンガポールのTobias Pelzer重役(MD)によると、アジアでは目下Eコマースが離陸しつつあり、来世紀には爆発的な成長を見る見通しだ。こうした機会に乗じる狙いから当初の400万米ドルを超える投資が検討されている。
今年末にはシンガポール・スタッフは2倍の60人に、香港スタッフも2倍以上の12人に増員され、その他のアジア諸国には目下合計8人が配置されているが、これも2倍に増やされる。
ネットライフはモトローラのインターネット・ショップhttp://shop.motorola.com.sgを構築した実績が有る。シンガポーリアンは同ショップで携帯電話等を購入できる。同システムにはSecure Electronic Transactions (SET)技術が応用されており、インターネットを通じた料金徴収も可能と言う。(BT:5/10)
|