1999-05-07 ArtNo.19046
◆<星>K&S、ボール・ボンダー製造業務を米国から移転
【シンガポール】世界最大の半導体製造機器メーカー、Kulicke & Soffa (K&S)は向こう5年間に2000万Sドルを投じてボール・ボンダーの製造業務を米国からシンガポールに移転する。
同社の新製品オートマチック・ボール・ボンダーは半導体の製造過程でチップと包装材を極小ワイヤーで連結する。K&Sは同製品の製造に関わる技術を来年5月までにシンガポールに移転、その5ヶ月後にはシンガポールにおける操業を開始する。
世界のワイヤー・ボンダー製造機器市場の50%以上のシェアを握るK&Sは、1シフトごとに8~10マシーンの製造を予定している。Serangoon North Ave 5の床面積7万平方フィートの工場には様々な部門のエンジニア200人が勤務する。
K&SのDavid Leonhardt副社長兼GMによると、ボール・ボンダーの製造業務をシンガポールに移すのは、製造拠点を顧客に接近して設ける戦略に基づくもの。
経済開発局(EDB)のフィリップ・ヨー会長が、セミコン・シンガポール’99のK&Sの展示区画で語ったところによると、域内経済の困難や世界半導体市場の不振にも関わらずシンガポールの半導体産業の昨年の生産額はほぼ110億Sドルに達し、半導体機器と半導体材料部門の生産額も10億Sドルをマークしたと言う。(ST,LZ,BT:5/5)
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