1999-05-06 ArtNo.19033
◆<星>新築住宅販売に占めるローエンド・コンドのシェア縮小
【シンガポール】民間住宅価格の回復はローエンド市場からスタートしたが、中・高価格住宅市場に波及、今年第1四半期のローエンド住宅の民間住宅販売全体に占めるシェアは昨年第4四半期に比べ縮小した。
都市再開発局(URA)の最新統計によれば、中・高価格コンドミニアムのシェアが拡大し、価格を上方修正する動きも生じている。
平方フィート当たり510.97Sドル(平米当たり5500Sドル)以下のいわゆるローエンド・コンドの比率は、第1四半期に所有権変更登記(CAVEAT)が行われたコンドミニアム1224ユニットの48.2%を占めたが、同比率は昨年第4四半期の59.8%から11.6%ポイント下降した。これらは全て郊外の99年借地権付き住宅で占められている。
平方フィート当たり511.06~743.23Sドルの中間価格帯のコンドミニアム(やはり大部分が郊外の99年借地権付き住宅)のシェアは、それに引き替え31.5%から41.3%に10%ポイントアップ、平方フィート当たり743.32Sドル以上の高価格帯のコンドミニアムのシェアも8.7%から10.5%にアップした。
不動産コンサルタント、Colliers JardineのOng Teck Hui取締役によると、当初の市況回復は公共住宅から民間住宅へのアップグレード需要に支えられたが、現在は不動産投資を目的としたものの比重が高まりつつある。景気復調の見通しが高まる中で、今後は高価格帯の需要が一層高まる見通しで、こうした傾向はアパート等、他の民間住宅カテゴリーでも顕著になっていると言う。(ST:5/4)
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