1999-05-06 ArtNo.19032
◆<星>投資縮小を計画する企業が顕著に減少:ビジネス動態調査
【シンガポール】ビジネス・タイムズと国立シンガポール大学(NUS)Centre for Business Research and Development(CBRD)がシンガポールを拠点とする企業142社を調査したところ全体の50%が依然として投資支出の縮小を計画、拡大を計画するものが16%、現状を維持すると回答したものが34%を占めた。
しかし沈滞したビジネス情緒にはやや改善の跡が見られ、今年第1四半期に投資支出の削減を計画する企業の比率から、投資支出をの拡大を計画するものの比率を差し引いた値は34%ポイントと、昨年の54%ポイントから顕著に縮小している。ちなみに昨年は固定資産投資が7%下降、このことが内需の4%の落ち込みの主因になった。
先行きに最も楽観的なのは運輸/通信業界で、3分の1の企業が投資出の拡大を予定、金融/ビジネス・サービス(5分の1)がこれに続いた。それに反して建設業界は88%が投資支出の削減を予定している。
売上の減少を予想する企業は全体の41%と、売上の拡大を予想する企業の42%を終に下回った。1年まえには売上減を予想するものが、売上増を予想するものを45%ポイントも上回っていた。やはり運輸通信業界が最も強気で55%が売上増を予想、製造業も40%が売上増を予想している。しかし建設業と商業は半ばのものが売上の下降を予想、景気復調のテンポが、業界によりまちまちなことを裏付けた。(BT:5/4)
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