SEAnews 1999-05-05 ArtNo.19029

【ニューデリー】インド人民党(BJP)は2日の執行委員会の席上、バジパイ首相が友党との議席配分交渉を進めることを認めた。
バジパイ首相は、選挙戦略を早期に立てることができるよう直ちに友党との関係交渉を開始するよう求められた。
ＢＪＰは同党が率いる連合戦線に他党が参加するのを歓迎するとしているが、この日の会議で選挙本部長に指名されたL K Advani氏は記者会見の席上、ドラビダ進歩同盟(DMK)以外にはまだ新連合戦線に参加を希望した政党がないことを認めた。新連合戦線には間もなく名称が付けられるという。この点からもＢＪＰは今回の総選挙後も単独政権を組織できないことを自ら認めたと言える。Advani氏はこの点に関して、「国内の他の政党同様、ＢＪＰも単独政権を組織することを望んでいる。しかしＢＪＰの1989年以来の驚異的な党勢の拡大も、国民会議派の衰微の速度には及ばない。このためＢＪＰも連立政権を組織する他ない」と本音を語った。
この日の会議では国民会議派のソニア・ガンディー総裁の国籍問題を表だって選挙の争点にせぬこと、友党との関係を阻害するような主張は控えること、5月11日のインド再興の日(核実験1周年記念日)の行事に友党とともに公式参加すること等が採択された。(IE:5/3)