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1999-05-05 ArtNo.19027
◆＜印度＞デリー当局、ＭＵＬに新車登記即時停止指示
【ニューデリー】デリー政府は、Maruti Udyog Ltd(MUL)ディーラーに認められていた新車登記の特別待遇を撤廃する一方、ＭＵＬに新車登録手続きを即時停止するよう求める書簡を送付した。
これは最高裁が2000年4月1日以降ユーロⅡ排ガス規準を満たさぬ乗用車の首都圏における登録を禁止、また1999年6月1日から2000年3月31日の間ユーロⅠ排ガス規準を満たす車両の登録台数を月間1500台に制限する判決を下したのに伴うもの。デリー政府は国内乗用車市場の約80％のシェアを握るＭＵＬのディーラーに特別待遇を認め、ＭＵＬは月間7000台以上の乗用車を同市内で販売してきた。
ＭＵＬは、最高裁の判決が発効する6月1日までになお1カ月を余すにも関わらず、デリー当局が早くも同社製乗用車の登録停止を指示したことに当惑している。同社はまた最高裁にユーロⅠ排ガス規準の適応猶予を申請する見通しだ。
ＭＵＬは電装と共同で輸出車両用にユーロⅠ規準を満たすＭＰＦＩ(multi-point-fuel-injection)システムを製造しているが、6月1日までに国内販売車に同システムを装備させるのは困難と見られる。
当面の対策としてはＭＰＦＩシステムを輸入する他ないが、現在発注しても引渡を受けるのは6カ月先になる。またHyundai、Daewoo、General Motors、Honda Siel等の新モデルは既にＭＰＦＩシステムを採用しており、国内市場の競争が過熱する中、ＭＵＬはこうした措置に伴うコスト増を自ら負担するほかなさそうだ。(IE,ET:5/3)
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