1999-05-04 ArtNo.19012
◆<印度>ルノー、インドを拠点に世界のトラクター市場を開拓
【ニューデリー】フランスの自動車メーカーRenaultはInternational Tractors Ltdの20%の権益を買収するとともに、トラクターのマーケッティングを手がける合弁会社2社を設立、インドを拠点にルノー製トラクターを世界市場に売り込む計画だ。
ルノーの100%子会社Ranault Agricultureは4月30日、Sonalikaブランドのトラクター・メーカー、International Tractors Limited(ITL)と後者の20%の権益を取得する覚書を交換した。ルノーはその持分を27%まで拡大するオプションを認められている。
ITLのLD Mittal会長が調印式後語ったところによると、ルノーはITLのHoshiarpur工場を利用して65~185馬力のルノー・トラクターを製造する。Hoshiarpur工場の製造能力は1500台から3000台に拡張される。
ルノーとITLはさらに60:40の出資率で欧州市場を専ら担当するマーケッティング会社と欧州以外の世界市場を担当するマーケッティング会社を設立、ルノー及びSonalikaブランド・トラクターの国際市場を開拓する。ルノーはインドにおけるトラクターの製造/マーケッティング事業に2000万米ドルを投じる計画だ。
Renault AgricultureのBruno Morange会長兼MDによると、インドは向こう10~15年内に世界最大のトラクター市場に成長する見通しで、またインドにおける関係技術は近隣諸国のそれを遙かに上回っている。こうしたことから同社はインドに製造拠点を設ける方針を決めた。
ルノー幹部はインドの乗用車及びトラック市場に進出する可能性を否定しなかったが、詳細は語らなかった。(IE,THBL:5/1)
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