1999-05-04 ArtNo.19009
◆<馬>Schindler、アジアのエレベータ市場開拓
【クアラルンプル】ペラ州イポーに3620万米ドルを投じて設けた工場を4月29日に公式オープンしたSchindler Manufacturing(M)Bhd(SMMB)は、向こう4年間に100万米ドルを追加投資し、年間エレベーター2500台、エスカレーター450台を生産、100%の稼働率を達成する計画だ。
スイスのSchindler Holding Ltdと香港のジャーディン・パシフィックLtdの合弁に成るSMMBのWolfgang Brodil重役(MD)が、この日アブドゥラ・アハマド・バダウィ副首相を迎えて催された開所式の席上語ったところによると、初年度の生産目標はエレベーター942台、エスカレーター189台で、製品の80%は東南アジア/オーストラリア/ニュージーランド/日本/中国に輸出される。
既にエレベーター260台、エスカレーター110台の注文を手にしており、昨年10月にエスカレーター、11月にエレベーターの初出荷を行った。エレベーターの原材料の80%は地元で調達、エスカレーターに付いても同様の目標達成を目指している。
ジャーディンSchindlerグループとAntah Holdings Bhdの合弁会社、Antah Schindler Sdn Bhdがマーケッティングを担当している。後者は地元エレベーター/エスカレーター市場の20~30%のシェア獲得を目指している。
SMMBはSchindlerの域内唯一の製造拠点で、アジア太平洋地域の需要に応じる。同社は全世界の25カ所に製造拠点、110カ国に営業拠点を有する。近く中国に新たに3つの製造拠点を設ける計画だ。今年創業125年を迎えたSchindlerの昨年の営業額は47億1000万米ドルだった。(NST,STAR:4/30)
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