SEAnews 1999-05-04 ArtNo.19005

【クアラルンプル】マレーシアの証券委員会(SC)は4月30日、全面的に修正を加えたクアラルンプル証取(KLSE)一部／二部上場規則を発表した。
例えば一部上場を希望する企業の最低払込資本は現在の5000万Ｍドルから6000万Ｍドルに引き上げられる。既存の上場企業は3年内に同規定を満たさねばならず、期限内に資本金を拡大できなかった際は、目標達成期日を明記した具体的計画書を提出せねばならない。
一部上場を目指す企業に求められる上場に先立つ3年間の合計税引き利益は2500万Ｍドルから3000万Ｍドルに引き上げられた。しかし同3年間に毎年少なくとも400万Ｍドル、また5年間毎年少なくとも200万Ｍドルの税引き利益の達成を求めた現行規則は撤廃され、代わって上場に先立つ1年間に少なくとも800万Ｍドルの税引き利益の達成が求められている。
二部上場を目指す企業の最低払込資本に付いては去る3月9日に、それ以前の1000万Ｍドルから4000万Ｍドルに引き上げられ、5000万Ｍドルの上限は廃止された。また上場に先立つ3年間の合計税引き利益は600万Ｍドルから1200万Ｍドルに引き上げられ、毎年少なくとも100万Ｍドルの税引き利益を求める条項は廃止、代わって上場に先立つ1年間に少なくとも400万Ｍドルの利益計上が要求されている。
逆買収／裏口上場に際して一部／二部上場企業に注入される資産は関連会社の場合、現行規則の1年乃至2年の利益能力が、少なくとも連続2年の利益実績に改められ、非関連会社を一部上場企業に注入する際の過去3年間の合計税引き利益は、現行の1500万Ｍドルから1800万Ｍドルに拡大された。二部上場企業に注入する資産に関しては、これまで過去3年間の合計税引き利益が600万Ｍドル以上と定められていたが、新規則では過去3～5年間の合計税引き利益が1200万Ｍドル以上でなければならないと改められている。
また建築、貿易、小売企業の二部上場は認められず、この種の企業は一部上場のみを許される。既に二部に上場している建築、貿易、小売企業は、一部への移転が奨励される。
以上の修正は即日発効した。(STAR,LZ:5/1)