1999-05-03 ArtNo.18985
◆<星>クリエイティブ、第3四半期に60%減益
【シンガポール】シンガポールが生んだ世界最大のサウンド・カード・メーカー、クリエイティブ・テクノロジーの第3四半期(3月期)純益は前年同期の4524万米ドルから1825万米ドルに60%下降した。
1株益は昨年同期の48米セントから20米セントに下降、このためクリエイティブの株価は急落した。証券業界のアナリストらは、通年の予想純益を下方修正するとともに、クリエイティブ株に対する評価も引き下げた。証券アナリト8人が予想した通年の純益は平均1億1000万~1億2000万米ドル、1株益は1.20-130米セントとなる。
クリエイティブのシム・ウォンフー会長によると、純益の下降はマルチメディア・キットやグラフィクス・ビジネスのマージンの縮小によるともので、純益目標は実現できなかったものの、売上と市場シェアは拡大した。同期の売上は3億1370万米ドルと、依然として5%の増加を見た。
オーディオ製品売上の営業額に占める比率は、前四半期の40%から28%に下降した。アナリストによると向こう1~2四半期、同社のオーディオ・ビジネスは低迷し、新製品SBライブの出荷後、初めてマージンは回復する見通しだ。
クリエイティブは来年度上半期には売上の5~15%アップと、営業マージン10%を目指すとしている。同社はまた相手先商標製造業者(OEM)顧客に新たにデルが加わったこと、またインターネット・ビジネスに5000万米ドルを投じる方針を発表した。インターネット・ビジネスについては、ソフトウェアの開発やスタートアップ企業との提携が図られると言う。(ST,BT,LZ:4/29)
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