SEAnews 1999-04-30 ArtNo.18978

【クアラルンプル】カー・マット製造のナカガワ・ラバー・インダストリーズSdn Bhd(NRI)は来年は米国及び欧州自動車市場への進出を目指している。
ダイシン・インダストリーズCo Ltdと地元の80：20の合弁に成るＮＲＩは来週月曜ラフィダ通産相の立ち会いの下に1100万Ｍドルを投じてスラゴール州シャー・アラム、コタ・クムニンに設けた新工場の開所式を催すが、これに先だって27日催された記者会見の席上Winston Koay Teik Hock取締役兼ＧＭが語ったところによると、目下製品の95％は日本に輸出されている。日本では三菱、ホンダ、日産、いすゞ製乗用車に、マレーシアではトヨタ、ニッサン、キア・スポーティッジ、プロトンの各モデルに、同社製マットが採用されている。
ＮＲＩの昨年の営業額は1700万Ｍドルと、前年の1800万Ｍドルを下回ったが、今年は2000万Ｍドル、来年以降は年率10％の成長が見込める。
マレーシア自動車販売業者協会(MMTA)の見通しでは今年の乗用車販売は昨年の16万3581台を22％上回る20万台以上が見込まれており、見通しは明るい。
1990年に操業を開始したＮＲＩは目下技術労働者120人(内30%は外国人)を雇用、月間5万5000セットのマットを製造している。来月3日に開所式が催される新工場を含め、同社のマレーシアへの累積投資は3000万Ｍドルに達する。
米国市場進出に際しては当面、ニッサンと三菱に接近を試みる計画だ。欧州市場に関してはサプライヤー・ネットワークの構築等の面からも一朝一夕には行かず、適当な戦略を立てる必要があると言う。(NST,MBT:4/28)