【クアラルンプル】シーメンスの今年9月期のマレーシアにおける年商は昨年の14億米ドルから20~25%下降する見通しだが、同社は今年マレーシアに6億Mドルを投資、業務の拡充を図る。
このほどSiemens Electrical Engineering/Siemens Nixdorf Information Systems (SEE/SNI)の社長兼CEOに就任したRainer Althoff氏が27日語ったところによると、今年は、市況がボトムに達するものと見られ、来年は改善が見込める。同社のビジネス・ボリュームは地元の経済環境と密接に関連している。
今年の投資額6億Mドルの内、50%は半導体の製造を手がけるマラッカ工場に、35%はオプトエレクトロニク製品の製造を手がけるペナン工場に、それぞれ投じられる。
この他、向こう3年間にはSiemens Multimedia Sdn Bhd傘下のマルチメディア/インフォメーション・コミュニケーション訓練センターの開設/整備に2000万Mドル以上が投じられる。The Future Labと命名される同訓練センターは向こう3カ月以内にペトロナス・ツイン・タワーにオープン、ASEAN地域の顧客のニーズに応じる。
SEEとSNIは今年10月に合併され、Siemens Malaysia Sdn Bhd(仮称)が誕生する。またKL Sentral とKL International Airportを結ぶ総コスト29億Mドルのエクスプレス・レール・リンク・プロジェクトのターンキー契約はまだ調印されていないものの、同社は既にプラニングやデザインに5000万Mドル以上を投じたと言う。(STAR,MBT:4/28)