1999-04-29 ArtNo.18958
◆<馬・韓>銀行改革、アジアの先頭に:Fitch IBCA
【シンガポール】国際格付け機関Fitch IBCAは26日、マレーシアと韓国の金融改革は、アジア諸国の中で最も顕著な成果を上げていると評価した。
米国のフィッチ・インベスターズ・サービスと英国のIBCAリミテッドが昨年合併して誕生したフィッチIBCAは、マレーシアと韓国の法制は金融システムの再編に最も有効に機能したと説明している。
フィッチIBCAシンガポールのサム・チン重役(MD)が26日語ったところによれば、マレーシアにおけるPengurusan Danaharta Nasional Bhdや韓国におけるKAMCOのような資産管理会社の創設は、これら両国の銀行不良貸付(NPL)問題の解決に有効に機能したように見える。
NPL問題の解決は、アジア銀行界の改革の最重要部分を成している。マレーシア中央銀行の統計によれば、NPLの総額は実際のところ依然として拡大しているが、既にNPLが縮小する兆候が生じている。フィッチIBCAのWee Kee Woods取締役によると、マレーシアの銀行業の回復は、リセッションの通常のパターン通りマレーシア経済回復の1年後になる見通しだ。
インドネシアに関しては3年乃至4年を要するものと見られる。フィッチIBCAの他の取締役Ambreesh Srivastana氏によると、マレーシアの個々の銀行の格付けは依然としてA~Eの間にあると言う。(STAR,ST,BT,LZ:4/27)
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