1999-04-29 ArtNo.18956
◆<星>シティーバンク、Eコマース・サービス開始
【シンガポール】シティバンクは26日、ビジネス対ビジネスのEコマース・ネットワーク“Citibank Commerce”サービスをスタートした。
シティバンク・コマースの下、バイヤーとサプライヤーはオンラインでリンクされ、前者は製品カタログの中から選んだ商品やサービスを注文でき、後者は請求書の発送から支払、更には受領額に応じたクレジット・ラインの更新もできる。顧客はスマート・カード、パスワード、デジタル・サティフィケートを準備することによりシティバンク・コマース(www.citicommerce.com)にアクセスできる。取引はトリプルDES56ビット暗号化システムにより保護されている。顧客はトランザクション1件につき一律の料金を徴収されるが、徴収額は明らかにされていない。
シティバンク・スポークスマンは、同サービスを通じて顧客は取引に関わるコストを最大75%カットできるとしている。同システムはグローバル・キャッシュ・アンド・トレード・グループとその傘下のe-Citiユニットにより開発されたもので、同ユニットはEコマース・ソルーションに年間1億6000万~1億7000万米ドルを投資している。
シティバンク・コマースはシンガポールで試運転された後、5月末までにオーストラリア、香港、マレーシア、フィリピン、タイ等のアジア太平洋地域の国々で導入され、米国、欧州、ラテン・アメリカでも12カ月以内に稼働する見通しだ。
シティバンクによると、試運転の場としてアジア太平洋地域を選んだのは、他の地域に対するショー・ケースにするためで、また当地の顧客はそのリーチを伸ばし、効率を高める重要さを最も良く理解しているため。
シティバンクは当地域でビジネス対ビジネスのEコマース・サービスを提供する恐らく2番目の銀行で、地元のDBSバンクはインターネット・ビジネス・エクスチェーンジ(IBEXCO)を昨年末から提供している。ABNアムロも先月、地元のネットワーク・フォー・エレクトロニク・トランスファーズ(Nets)と提携したEコマース・サービスの提供を宣言したものの、同サービスはまだスタートしていない。
Eコマースの先陣を務めたDBSバンク幹部は、競争者の出現に関して、同行はパートナーとともにアグレッシブな計画を準備しており、これまでのところ同行のサービスに対する反応は旺盛と語った。同行は近く1000社近い顧客とのディスカッションも予定していると言う。(ST,BTLZ:4/27)
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