1999-04-28 ArtNo.18943
◆<馬>ロックウェル、2カ月以内にソフトウェア部門設置
【クアラルンプル】電子制御/通信機器メーカー、ロックウエル・オートメーション(M)Sdn Bhd(RAM)は向こう2カ月以内にソフトウェア開発部門を設置する。
RAMのカントリー・マネージャー、Timothy Garland氏によると、ロックウェルUSAは多くの手持ちプロジェクトが有り、その内の幾つかがマレーシアで手がけられる。マレーシアで開発されたソフトウェアは世界市場に投入される。米国の親会社はソフトウェア子会社を有し、マレーシアでソフトウェア開発が手がけられる際には、これらのソフトウェア会社からの技術移転が行われる。
RAMはロックウェル・サウスイースト・アジアの完全出資子会社で、後者は米国ミルウォーキー拠点のロックウェル・オートメーションの完全出資子会社である。ロックウェルの年商は70億米ドルで、40カ国以上に展開する営業拠点には約4万人が就業している。
同社のビジネスはオートメーション、エビオニクス/コミュニケーション、サイエンス・センターの3部門から成る。ロックウェルはマレーシアに1994年に拠点を設けて以来、第1期開発事業の一環としてソフトウェア部門の創設を検討してきた。目下の最重要課題は適当な人材の確保。第1期プロジェクトにはこの他、マルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)を拠点にワールドワイド・マニュファクチュアリング・ウェブ(WMW)を拡張することが含まれる。プタリン・ジャヤのMenara Luxorにおける賃借期限が切れた時点でMSC内のサイバージャヤに移転する。
しかしMSC事業への参画は今後の課題で、当面は総合的な工業自動化製品と総合ソルーションの研究に照準が合わされる。同領域ではシーメンス、三菱、ABB、オムロンが主要ライバルとなっている。
ロックウェルは昨年マイクロソフトと、マイクロソフト・ウィンドウズ・ディストリビューテッド・インターネット・アプリケーションズ(DNA)アーキテクチャーに準拠したソフトウェアの開発に関する覚書を交換した。
同社がシンガポールに設けたエンジニアリング・アンド・デザイン・センターはマレーシアに移転される。ロックウェルは1994年にマレーシアに進出して以来、累積1800万米ドルを投資、従業員は当初の2人から18人に増員されている。(STAR:4/26)
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