1995-06-07 ArtNo.1894
◆<印尼>衛星打ち上げ契約を欧州連合から米国企業に転換
【ジャカルタ】インドネシアは欧州コンソーシアム、エーイリアンスペースとの契約を破棄し、通信衛星パラパC1の打ち上げを米国企業ジェネラル・ダイナミクスCoに委託した。
欧州連合との契約破棄の理由は明らかにされていないが、エイリアンスペースはこれ以前に11月に予定されていたパラパC1の打ち上げを来年4月以降に延期せざるを得なくなったと発表していた。業界筋は、大量の打ち上げ契約を抱えたエイリアンスペースが予定通り打ち上げを実行できるかに当初から疑問を抱くと共に、スハルト大統領の子息バンバン・トリハトモジョ氏に率いられるPTサテライト・パラパ・インドネシア(サテリンド)の財務能力にも懐疑を抱いていた。しかしサテリンドは最近その25%の権益を5億8600万米ドルでドイツ・テレコムに売却する契約を結び、財政基盤を強化している。一方、政府筋によれば、パラパC1はジェネラル・ダイナミクスの手により来年1月には打ち上げられる見通しという。(BT,STAR:6/6)
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