1999-04-28 ArtNo.18938
◆<星>米企業Think3、大衆版3Dデザイン・ソフト発売
【シンガポール】米国のソフトウェア会社Think3(CadLab社から改称)は初の一般大衆市場向けコンピューター3次元(3D)デザイン・ソフト「ThinkDesign」を先週当地で発表した。
Think3のJoe Costello重役(CEO)によると、これまでは自動車会社や航空機会社のみが3Dデザイン・ソフトウェアを所有、一般には手が届かなかったが、TuhinkDesignのユーザーは1シート当たり年間1900米ドルのメンテナンス料を支払うだけで良く、ライセンス・フィーも要らない。例えばフランス企業SolidWorksの同様の製品は5000米ドルで、別に年間1700米ドルのメンテナンス料を徴収される。
ThinkDesignは、家庭用品からエンジン部品まで何でも3Dデザインの対象にすることができる。また既存の3Dデザイン・ソフトウェアは従来の2D図面を利用するのが極めて困難だったが、ThinkDesignなら従来の2D図面を取り込んだ3Dデザインを容易に作成できる。多くの企業は大量の2D図面のデータベースを有することから、大きなメリットと言える。
Think3は訓練コースも準備しており、6週間で誰でも3Dデザインに熟達できる。これに引き替え米国ソフトウェア会社Parametric Technologyの製品に熟達するには6カ月を要する。
シンガポールの情報技術(IT)会社CAD-ITがシンガポール、香港、マレーシア、中国の再販業者を務める。シンガポール・ポリテクニック、南洋理工大学(NTU)、また最近マレーシアにオープンした3Dデザイン訓練センターも、ThinkDesignを採用している。
現在2Dソフトウェアのユーザーは200万人にのぼるが、3Dソフトウェアのユーザーは35万人に過ぎない。Think3はこれらの2Dソフトウェア・ユーザーを全て3Dソフトウェアのユーザーにすることを目指していると言う。(BT:4/26)
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