1999-04-23 ArtNo.18902
◆<印度>中央銀行、イージー・マネー・ポリーシー宣言
【ムンバイ】中央銀行は20日、インド人民党(BJP)政府により国会に上程された新年度予算案を補完するイージー・マネー・ポリシーを打ち出した。
新政策は長期的には金融制度の再編を、短期的には流動性の緩和を、目指すもので、中央政界の波乱は同政策に影響を及ぼさない。
流動性の逼迫を緩和し、金融再編を促進する上から以下の諸点が実行される。
1)銀行現金準備率を5月8日より0.5%ポイント引き下げる。
2)流動性調整の暫定措置として輸出信用融資を除く部門別再融資を停止する。
3)通貨/レポ/政府証券/債券市場を拡大する。
4)最優遇貸出金利/固定金利プロジェクト・ローンに対する銀行の裁量権を拡大し、貸出金利の合理化を図る。
5)銀行プルーデンシャル規則を厳格化する。(カレント・カテゴリー銀行投資を75%に引き上げ、他行の第2線負債に対する投資を資本金の10%に制限する)
中央銀行の最優先事項は流動性の逼迫を緩和することで、銀行は生産的プロジェクトに対する融資に消極的態度を採るべきではなく、貸出金利の引き下げを行うべきであると言う。(IE,ET,THBL:4/21)
|