1999-04-23 ArtNo.18900
◆<馬>ランバン・オプティマ、J州水事業民営化契約獲得
【クアラルンプル】ジョホール州政府はLambang Optima Sdn Bhd(LOSB)に州内の水処理/供給施設の30年間の管理権を委ねる民営化契約に調印した。
今回の契約の下、LOSBは向こう30年間にわたり州内各地に存在する集水区から採取した水を処理し、州内の消費者や産業界に供給する。これまでは州政府所有のSyarikat Air Johor Sdn Bhd (SAJ)が水処理/供給施設を管理して来た。
LOSBのHamdan Mohamad会長が20日、ムスタパ・モハマド第二蔵相及びジョホール州のアブドル・ガニ首席大臣の立ち会いの下に催された関係契約調印式後語ったところによると、民営化プログラムには、水処理/水供給システムの建設/経営/保守とそのファイナンスが含まれる。既存の日量14億2100万リッターの水処理/供給システムに加え、別に日量14億9600万リッターの新供給システムが開発され、そのコストは97億Mドルにのぼる。
民営化計画の最終期限の2028年にはジョホール州の人口は現在の270万人から540万人に増加、州内の水消費量は日量11億3000万リッターから27億3000万リッターに拡大する見通しで、新水処理設備はこうした需要に対応するもの。同期間の水処理/供給施設の更新コストだけで35億Mドルにのぼり、こうした更新を通じて漏水率は20%に縮小される。
ジョホール州政府はLOSBが80%出資するSempurna Pelita Sdn Bhd (SPSB)に関係ライセンスを発給、SPSBはSAJが所有する車両、各種在庫、オフィス、各種施設も買い取り、土地/工場/貯水槽/ビル等の不動産は賃借する。SASBはBOO(建設/所有/経営)方式により、新たな施設も建設する。これらの資金は銀行借入や自己資本で賄う。SPSBはまたジョホール州政府とSAJの総額14億6000万Mドルの負債を引き継ぐ。SASBはその後、SAJホールディングズSdn Bhdに社名を改める。
SPSBには、LOSBが80%出資している他、ジョホール州教育基金傘下のYPJコープSdn Bhdが15%、SAJスタッフが残りの5%を、それぞれ出資している。LOSBを100%所有するInsan Capital Sdn BhdにはHamdan/Mohd Haniff Koslanの両氏が各70%と30%出資している。.
民営化契約期限中の総投資額は294億Mドルで、同期間の配当額は85億Mドルと見積もられる。この内YPJが12億8200万Mドル、SAJ従業員が4億2800万Mドルを手にする。民営化契約期限後、ジョホール州政府は近代化された水処理/供給システムの返還を受ける。(STAR:4/21)
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