1999-04-23 ArtNo.18897
◆<馬>証券委員会、複数のタイクーンに照準:第二蔵相
【クアラルンプル】ムスタパ・モハメド第二蔵相は20日、証券委員会(SC)は非合理な市場慣行を撲滅する狙いから少なからぬビジネス・タイクーンの捜査を進めており、ターゲットは複数の個人に絞られつつあると語った。
それによると、当局、取り分けSCは、こうした捜査を通じて、不合理なビジネス慣行は断じて許さないと言う明確なシグナルを発することを目指している。これらのタイクーンらは過去数ヶ月巷間の噂にのぼっていたと言う。
SCは月曜、著名なビジネスマン、ソー・チーウェン/パトリック・リム・ホンクン両氏に逮捕令を発するとともに、これら2人の行方に関する情報提供を求めた。しかしSCは逮捕令を発した理由を説明していなかった。
クアラルンプル証取(KLSE)上場企業Promet Bhd/Kelanamas Industries Bhd/Uniphoenix Corp Bhdの役員を務めるソー氏は、最近シンガポール証取(SES)上場のInno-Pacific Holdings Bhdのマネージング・ディレクターを辞任したが、依然として取締役会に名を連ねている。最近まで与党マレーシア華人協会(MCA)の幹部も務めてきた39歳の元政治家は、旅先から、これまで常に調査に協力してきた者に唐突に逮捕令を発し、指名手配を行ったSCの措置は理解に苦しむとしている。
SCは昨年6月にはソー氏が代理人を通じてオメガ・セキュリティーズSdn Bhdの支配権益を握った事実がなかったか否かを調査した。マレーシアの法の下、個人は当局の特別の承認を得ぬ限り、2社以上の証券会社の支配権を握ることはできない。(STAR,BT:4/21)
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