1999-04-23 ArtNo.18894
◆<星>PVCパイプ製造のVicPlas公募倍率216倍
【シンガポール】プラスチック・パイプと関係備品の地元メーカー、VicPlas Internationalの公開公募は、証券投資がブームを呼んだ1993年当時を彷彿とさせる216.5倍の応募超過を記録した。
プラスチック・パイプ・メーカーの上場はシンガポール証券業史上初めてのことだが、今回の応募倍率は1993年にエレクトロニク・リソーシズが樹立した225倍に続くもの。とは言え1990年に証券会社キムエン・ホールディングズが打ち立てた784倍の記録には及ばない。ともあれアナリストは、短期的キャピタル・ゲインを当て込んだ小口投資家がほとんど全ての公開公募に殺到した1993-94年の証券投資フィーバーが再現する兆しと見ている。
月曜にセスダックへのデビューを飾った廃棄物処理会社Colex Holdingsの株価は寄り付きから公募価格のほぼ2倍の24,5セントの値が付き、一時は42セントまで上昇、38.5セントで引けた。同社の公募倍率もほとんど100倍に達している。
公募幹事を務めたDBSバンクの幹部は、VicPlasの公募は、市場情緒が盛り上がりを見せているパーフェクトなタイミングだったと、順風満帆のデビューに満足の意を表明した。VicPlasは今回公開した3100万株の内、310万株を従業員や取引先のために留保、2170万株を私募にかけ、残りの620万株を1株13.5セントで公募した。同公募価格の株価収益率(PER)は5.9倍。
VicPlasの共同創設者Victor Loh重役(MD)によると、1993年に創設された同社は目下400タイプのPVCパイプ及び備品の製造を手がけており、公募調達した370万Sドルの大部分は新たな機械設備の購入と将来の事業拡張に当てると言う。(ST,BT:4/21)
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