1999-04-23 ArtNo.18893
◆<星>仏Rhone-Poulenc子会社、地域業務センター開設
【シンガポール】世界をリードするフランス拠点のライフサイエンス/特殊化学会社Rhone-Poulenc SA傘下に属する飼料用滋養添加剤メーカーRhone-Poulenc Animal Nutrition(RPAN)は20日、900万Sドルを投じて設けた地域業務センターを公式オープンした。
RPANのPeter Matthewman重役(アジア太平洋地域MD)によると、昨年のアジア営業額は経済危機の影響で前年の1億4000万米ドルから1億1200万米ドルに20%下降したが、今年は1億1500万米ドルに多少回復する見通しだ。
今年はインドネシアを除き、市況の回復が見込める。しかし1997年レベルまでの回復は来年以降になる。
アジア人の可処分所得の拡大に伴う家畜の生産増加で同社の製品に対する需要も高まる。RPANは世界のトップ・スリー・ビタミン・メーカーで、50億米ドルと見積もられる栄養添加物世界市場の15%のシェアを占めている。同社はこの日経済開発局(EDB)からビジネス本部認定証を受領した。
この日オープンしたセンターには、研究室/各種ビタミン製造ライン/訓練・顧客サービス施設が設けられている。RPANは5年内に600万Sドルを追加投資し、生産ラインを増設する。
RPANのChristian Grenier社長によると、アジアは目下同社の営業額に20%貢献しているが、向こう3年間に同比率は25%に高まるものと見られる。同社は日本と中国の製造施設にも投資している。Rhone-Poulencとドイツの化学企業Hoechst AGは昨年末、両社のライフサイエンス業務を統合、営業額で世界第2位の薬品会社Aventisを創設することで合意している。 (ST,BT,LZ:4/21)
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