1999-04-22 ArtNo.18881
◆<馬>Dermalog、バイオ認証システム売上M$2千万見込む
【クアラルンプル】バイオメトリクス製品のサプライヤーDermalog Afis Asia Sdn Bhdは、携帯バイオ認証システム新製品Check-IDの販売により、向こう12~15ヶ月間に2000万Mドルの売上を見込んでいる。
リンダ・リム重役(GM)がチェックIDの発表会後マスコミに語ったところによると、バイオメトリクスは人体の一部、例えば指紋、掌、アイリス、容貌から本人であるか否かを確認する科学技術で、チェックIDには、指紋の他、掌、フェイスのスキャン・システムが装備されている。同システム一式のコストは1000米ドル前後で、別にコンピューターは必要としない。
同社は複数の政府部門に新製品の売り込みを図っており、間もなくその内の幾つかが合意されるものと期待している。また金融機関等の潜在性にも注目している。
親会社Identification Systems Dermalog GmbHのGunther Mull重役(MD)によると、銀行の現金自動預入引出機(ATM)等への応用も目下研究されている。ATMカードにバイオメトリクス方式を応用すれば、現在使用されているIDナンバーよりも、安全性が高まる。バイオメトリクス方式はその融通性、コスト競争力、応用範囲の広さからも市場潜在性は大きく、大きな需要が期待できる。
同社は1000万Mドル以上を投じてブキ・ジャイルのテクノロジー・パーク内に製造施設も備えた研究開発(R&D)センターを設けることを計画中で、向こう6ヶ月間に着工する方針だ。同社のマレーシアにおける顧客にはクンプラン・ガスリー、トゥナガ・ナシオナルBhd、警察が含まれると言う。(STAR:4/20)
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