1999-04-22 ArtNo.18877
◆<星>経済、今年は1%、来年は4%成長:アジア開発銀行
【マニラ】シンガポール経済は今年1%、来年は4%の成長を見る見通しだ。シンガポールの慎重な財政/金融政策と経済管理面における柔軟なアプローチは、安定した成長基調を回復させるものと予想される。アジアを襲った金融危機が鎮静するのに伴い、シンガポールは外国投資家の関心を呼ぶ最初のアジアの投資地の1つになるものと見られる。
アジア開発銀行は19日に発表した年次報告の中で、シンガポールに関して以上のようにコメントしている。しかしインドネシアやマレーシア経済が引き続き不振なら、海運、保険、金融、その他のサービス貿易に対する需要は低下する。またシンガポール銀行の域内における貸付が焦げ付くリスクは大きい。
シンガポールの中央積立基金(CPF)のバックを得た経常勘定の黒字は引き続き二桁成長を遂げるものと見られる。シンガポールの外貨準備は昨年730億米ドルに達し、人口比率からすれば、世界一の水準にある。
アジア開発銀行はアジア各国の今年の成長率を中国7%、香港-0.5%、マレーシア0.7%、インドネシア0%、韓国2%、台湾4.9%、フィリピン2.4%と予想している。(BT,LZ:4/20)
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