1999-04-22 ArtNo.18876
◆<星>小売業指数、17カ月ぶりに11.1%のプラス成長回復
【シンガポール】シンガポールの2月の小売業指数は、17カ月ぶりに前年同月比11.1%のプラス成長を回復した(現在価格)。
統計局(DOS)が19日発表したところによれば、シンガポールの小売業指数は1997年9月にマイナス成長に陥って以来、ずっと下降線を辿っていた。
今年は華人の購買意欲が高まる旧正月が昨年の1月から2月半ばに移ったのも小売指数が伸びた一因と見られる。またアナリストらはリセッションで引き締められてきた財布の紐が急に緩んだことや金利の下降を指摘している。
百貨店スーパー売上は33.1%アップし、指数上昇の牽引役を務めた。以下繊維/既製服/個人用品17.4%、雑貨15.9%、家具家庭用品6.8%、自動車4.4%と続く。しかしガソリン・スタンド売上は13.6%、いわゆるその他の売上は1.2%、それぞれ下降した。
しかし2月の小売販売は16億4900万Sドルと、1月の19億5500万Sドルを13.3%下回った。前月比で見ると、家具家庭用品は30.7%、自動車は28.3%、それぞれ下降、これら2品目の下降が指数全体の足を引っ張った。自動車を除くと、2月の小売指数の落ち込みは9.5%にとどまる。この他、繊維/既製服/個人用品が5.1%、百貨店/スーパー売上が4.1%、ガソリン・スタンド売上が3.9%、それぞれ下降した。
一方2月のケータリング売上は昨年同月比1.5%、前月比3.5%、何れも下降した。(ST,BT,LZ:4/20)
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