1999-04-21 ArtNo.18863
◆<星>米国ウェブ・ソフト会社、アジア市場進出図る
【シンガポール】急成長する米国のソフトウェア企業Vignetteは、その斬新なEコマース・ソフトウェアを携えて、アジア市場への進出を図っている。
創業以来3年のVignetteは、数ヶ月前にナスダック登録を果たしたばかりで、昨年の営業額は1600万米ドルだったが、時価総額は20億米ドルに達する。
VignetteのAllan Bagley重役(アジア太平洋担当)によると、同社は先ず将来の成長を保証するインフラの整備や研究開発、マーケッティングに投資し、来年までは利益計上を考えない。
人の度肝を抜く成長を実現するのが先決だが、同社の顧客ベースは1年前の70社から200社以上に、従業員は100人から350人に拡大した。
Vignetteは既存のシルクルート以外にもう1社シンガポールにおけるリセーラーを近く指名する計画で、来年初までにオフィスも開設する。
Vignetteのソフトウェアは、ウェブ・コンテントの機能アップに照準をおいており、1カ月半前に発表したシンジケーション・サーバーはウェブ・サイト間のコンテントの転送を容易にする。
これまで異なるウェブ・サイト間のコンテンツの転送は容易でなかった。XMLウェブ・プログラミング言語を用いたシンジケーション・サーバーは、1つのウェブ・サイトからそのコンテンツの一部を他のウェブ・サイトに容易に転送できる。しかも送信側のウェブ・サイトがシンジケーション・サーバーを備えていさえすれば、受け手の側は何ら特別のソフトウェアを必要としない。
Vignetteは同ソフトウェアをメディア産業、出版業、銀行、金融サービス、ハイテク製造業をターゲットに売り込む計画だ。既存顧客にはタイム・ワーナー、ニュース・コープ、シティバンク、ナショナル・セミコンダクターが含まれると言う。(BT:4/19)
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