1995-06-07 ArtNo.1885
◆<星>第1四半期の工業不動産需要、健全な成長維持:JTC
【シンガポール】製造業の成長鈍化に関わらず第1四半期の工業不動産需要は健全な成長基調を維持した。
ジュロン・タウン公社(JTC)が5日発表したところによれば、第1四半期の工場用地需要は倉庫ビジネスの成長に牽引され、昨年同期比6.6%増の3580ha、標準型工場とフラット工場の入居スペースも同7.4%増の295万平米に達した。JTCの既成工場の65%を占める標準型工場の新規需要は3万3000平米と、昨年第4四半期の2万5910平米を27%上回り、稼働率も99.6%に達した。中でも機械及び金属加工業界の需要が同期の新規需要の65%を占めた。こうした旺盛な需要に応じるためJTCは新たに標準工場203ユニットの建設を進めている他、向こう3年間に5億4000万Sドルを投じてこの種の工場を増設する。 一方、同期に新規供給が無かったこともあって、フラット工場の稼働率は95.4%と、昨年第4四半期の93%を2%ポイント上回った。しかし同期のフラット工場の新規需要は2万2000平米と、昨年第4四半期の2万4000平米を下回った。とは言え、フラット工場の入居スペースは同期に初めて100万平米の大台を突破した。同期のフラット工場新規需要のほぼ半数が電子企業により占められた。第1四半期に入居が決まった工場用地は44haと、昨年第4四半期の53haを下回り、稼働率は89%となった。新規入居スペースの40%が倉庫業者と電子会社により占められた。(ST,BT,LZ:6/6)
|