1999-04-20 ArtNo.18848
◆<星>パンパック・メディア、Eコマース市場に橋頭堡
【シンガポール】セスダック登録の雑誌/催し物管理会社Panpac Mediaはインターネットを通じた出版事業進出を目指し、完全出資の子会社Panpac E.Mediaを設立した。
パンパック・メディアのエルサ・タン女史によると、長期的目標は単なるコンテンツ・プロバイダーではなく、同好の士が集うバーチャル・コミュニティーを設けること。パンパックEメディアは、サイバー・モールやオンライン・フォーラム等のインターラクティブ・サービスを通じてライフスタイル・ベースのバーチャル・コミュニティーを創設する。これらのコミュニティーには、広帯域ネットワーク“シンガポールワン”上に設けられるオンライン広場Channel-Fを通じてアクセスできる。6月に稼働する予定のチャンネルFには、教育、グルメ、スポーツ、女性ライフスタイル、不動産に関わるバーチャル・コミュニティーが設けられる。
パンパックEメディアは少なくとも週に1回オンライン・フォーラムを催す等、インターラクティブ・サービスのホストを務め、バーチャル・ショッピングや広告主のプロモーション、各種展示、ウェブ・ページの自作コーナー等、レギュラーの催し以外に、各コミュニティー・サイトではオンライン・フィチャーやニュース・ストーリーも提供される。
チャンネルFはこの他、オンライン・バンク・ローン申請や通信学習にも利用できる。パンパック・メディアは、Panpac Media.comに社名を改める計画で、このことにもインターネット・ベースのビジネスに対する意気込みが反映されている。チャンネルFは初年度に10万~15万人のユーザー獲得を目指し、当面は無料でサービスを提供するが、将来は契約料を徴収する。この他広告料やEコマースの手数料収入も見込めると言う。
タン女史は具体的投資額を明らかにしなかったが、百万ドル単位で、向こう2~3年の経営には十分と語った。(ST:4/16)
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