1999-04-20 ArtNo.18846
◆<星>インテル、アジアのスタートアップ企業にUS$5億投資
【シンガポール】世界のトップ・マイクロ・プロセッサー・メーカー、インテル・コープはアジアのスタートアップ企業に今年5億米ドルを投資する。
インテルのCraig Barrett社長兼CEOが先週木曜シンガポールの英字紙ストレート・タイムズに語ったところによると、昨年は約100社に3億米ドル以上を投資したが、今年は4億~5億米ドルを投資する。110億米ドルの現金/準現金準備を有するインテルにとっては、小さな額だが、埋もれた先端的新技術を世界舞台に引き出す役割を担う。
今後益々多くの資金を米国以外に投資する計画で、パーソナル・コンピューター(PC)周辺の技術に照準が合わされる。
フィリピン、マレーシア、中国に製造拠点を有する同社にとって、アジアは良好な投資地と言える。アジアは2年に及ぶ経済危機の最中に関わらず、計り知れぬ投資機会が存在する。中国やインドのPC市場は最も急速な成長を遂げており、経済建設にも拍車がかかっている。
PC市場の成長は鈍化しており、同市場の崩壊を予想するアナリストもあるが、依然として成長の余地は残されており、今年はテレビジョンを上回る数のPCが販売される可能性もある。今年のPC出荷台数は昨年の8750万ユニットを15%上回る10億800万ユニットと予想されている。
インテルはPC販売を牽引するような新市場、例えばEコマースやネットワーキングに注目している。同社はデル・コンピューターに倣い主要顧客のための特設インターネット・ページを設け、これらの顧客との直接のコミュニケーションを確保している。
現在Eコマースに関してなされている様々な予想は、いずれも控えめなものと言え、仮にインテルのEコマース収入が150億米ドルに達しても、予想される1000億米ドルのEコマース市場からすれば、小さな額と言える。ともあれ、1000億米ドルの予測値はかなり控えめな数字と言う。(ST:4/17)
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