SEAnews 1999-04-19 ArtNo.18835

【シンガポール】ＤＢＳランドはヒンドゥー・ホテルズの53.9％の権益をJhunjhnuwala一族から1億Ｓドルで買収、後者のフラグシップ、インペリアル・ホテルを高級コンドミニアムに建て替える。
ＤＢＳランドによるヒンドゥー・ホテルズの3560万株の買収は、ヒンドゥー・ホテルズのニュージーランド子会社をJhunjhnuwala一族に売却することが株主により承認されることが条件になっている。
また取引が成立すれば、ＤＢＳランドはヒンドゥー・ホテルズの残余株を1株2.80Ｓドルで公開買付することになる。
今回の買収価格は先週月曜のヒンドゥー・ホテルズの終値1.85Ｓドルを51％上回っている。
ＤＢＳランド・スポークスマンによると、不動産売却を通じて今年は4億5000万Ｓドルの現金が手に入るため、ヒンドゥー・ホテルズ権益買収の資金は十分存在する。
インペリアル・ホテルの11万5625平方フィートの敷地は、永久所有権付きで、プロット・レシオは2.8倍、14階建てのトップエンド・コンドミニアム2棟を建設できる。今回の取引をとりまとめたエドモンド・タイ＆カンパニー・スポークスマンによると、同地はフォート・キャニング・パークとシンガポール中央市街を見晴らせる高台に位置し、ユニークなコンドミニアムを開発できる。コンドミニアムの採算ライン売値は平方フィート当たり900～920Ｓドルと見込まれる。
ＤＢＳランドは最近の金融危機の煽りで、ホテル／レジャー部門子会社ラッフルズ・ホールディングズの上場計画を棚上げにしたが、一部のアナリストはヒンドゥー・ホテルズの買収により、裏口上場も可能になったと見ている。ヒンドゥー・ホテルの買収手続きは10月15日に完了する予定だ。(ST,BT,LZ:4/15)