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1999-04-16 ArtNo.18829
◆<印度>SAIL、Iiscoの民営化に布石?
【カルカッタ】スチール・オーソリティー・オブ・インディアLtd(SAIL)は、営業不振の子会社インディアン・アイアン&スチール・カンパニー(Iisco)傘下の鉄鉱山2カ所と炭坑3カ所及びKultエンジニアリング・ワークスに出向中の管理職を引き上げたが、これはIisco民営化のステップと見られている。しかしSAIL幹部はIiscoの民営化に関して、コメントを控えている。
GuaとChiriaのキャプティブ鉄鉱山とChasnala、Jitpur、Ramnagoreの炭坑は1989年に調印された委任状の下、これまでSAILの原料部門が管理してきた。
Iisco筋によると、鉄鉱山と炭坑の本来の所有者はMartin Burn & Companyだが、1999年4月1日付けでIiscoが管理を引き継いだ。またKulti worksはSAILの成長産業部門が管理していたが、これも1999年4月15日付けでIiscoに帰属。これによりIiscoの経営は1989年以前の状態に復帰した。
Gua/Chiria/Sukriは世界最良の鉄鉱山と見なされており、炭坑も含めた鉱山経営は、Burnpur worksの経営難を補うだけでなく、Iiscoの業績改善に大きく寄与する見通しだ。
前回、国際入札が行われた際には、三井が鉱山の開発権と鉱石の輸出を条件にIiscoの経営建て直しを提案したが、Sailは鉱山経営への外資導入に関心がなく、同提案は棄却された。この他、Mukandやタタも鉄鉱山の経営をIisco再建の条件に掲げていた。
また最近はロシア企業TyazPromExportsに49%のシェアがオファーされたが、後者は支配権益を要求、交渉は破談に終わっている。(ET:4/15)
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