1999-04-16 ArtNo.18826
◆<印度>国会、明日信任投票、バジパイ政権、最後の延命工作
【ニューデリー】バジパイ首相は15日、大統領の勧告を受け入れ、国会に信任動議を提出するとともに、野党陣営が望まぬ解散の可能性を示唆、足並みの揃わぬ倒閣運動に最後の牽制を試みた。
インド・アンナ・ドラビダ進歩同盟(AIADMK)のJayalalitha党首から連立政権脱退通知を受けたナラヤナン大統領は14日、バジパイ首相に信任動議を提出し、国会の信を問うよう勧告した。
国会勢力18議席のAIADMKがバジパイ政権と袂を分かったことにより、信任動議が明日国会を通過するには、少なくとも15人の野党議員の支持を取り付ける必要がある。既にAIADMKのライバル、ドラビダ進歩同盟(DMK)の6人がバジパイ政権支持を表明しており、バジパイ首相は、TMC議員やAnand Mohan Singh氏ら無所属議員の支持も取り付け、乗り切りを図るものと見られる。
一方、AIADMK書記長のジャヤラリタ女史は15日、国民会議派党首のソニア女史と会見したが、その後記者会見したソニア女史は、他党との連立政権を樹立するか、他党の閣外協力得て単独政権樹立を図るかまだ方針を決定していないと語った。(ET,TH:4/16)
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