| 
 
	1999-04-16 ArtNo.18817 
	◆<星>IT市場、2003年まで年率3.5%の成長:IDC 
	【シンガポール】シンガポールの情報技術(IT)製品/サービス市場は2003年には42億Sドルをマーク、向こう数年年率3.5%の成長が見込まれる。 
  市場調査会社インターナショナル・データ・コーポレーション(IDC)が13日、主催した情報技術(IT)セミナー“Directions”の席上、IDCアジア太平洋地域リサーチ・マネージャーのLeong Chee Ming氏が語ったところによると、1998年に9.2%の縮小を見た同市場は、今年も横這いが見込まれる 
  2003年までの間は、政府のEコマース振興策、例えば広帯域ネットワーク“SingaporeOne”や教育領域におけるIT利用が成長を牽引するものと見られる。シンガポールのIT市場の成長率は2000年に6.5%のピークに達し、その後は3.5~4%のレベルに鈍化する。 
  既に基本インフラが整備されていることから、Eコマースのブームが到来、インターネット・ユーザーは現在の60万人から2003年まで150万人に拡大するものと見られる。これに伴いEコマースの市場規模も現在の6500万Sドルから2003年の26億Sドルに急増が見込まれる。 
  政府のEコマース・マスター・プランによれば、2003年には、シンガポールにおける事業体の50%がオンライン・サービスを提供、Eコマース取引額は40億Sドルに達する。 
  シンガポール政府はシンガポールワンに既に2億米ドル以上を投資、150社以上からコンテンツの提供を受けている。教育面では5年間に20億Sドルが投じられ、小中学校においても生徒2人にパソコン(PC)1台が装備される。 
  シンガポールの1998年のIT支出は前年の39億2000万Sドルから35億6000万Sドルに縮小した。この内38.3%(41.6%)がシングル・ユーザーのPCシステムに投じられた。以下パッケージ・ソフトウェア19.8%(18%)、ITサービス19.3%(19.2%)、マルチ・ユーザー・システム12.5%(10.8%)、データ・コミュニケーション10.1%(10.4%)と続く(括弧内は1997年の値)。 
  IDC副社長兼MD(アジア太平洋地域担当)のDennis Philbin氏によれば、日本を除くアジア太平洋地域のIT市場は今後年率15%の成長を遂げ、2003年には840億米ドルをマークする。中国、インド、ASEANが成長の原動力を務める見通しと言う。(BT:4/14) 
 |