1999-04-15 ArtNo.18815
◆<印度>Salemスチール、ニッケル国際価格の下降で打撃
【サレム】国際ニッケル価格の下降が持続している上、輸入冷間圧延(CR)ステンレス・スチールの滞留に伴うマージンの下降も生じたことから、スチール・オーソリティー・オブ・インディアLtd(SAIL)の特殊鋼子会社、Salem Steel Plant(SSP)が厳しい生存競争に晒されている。
SSPの1998/99年度売上は僅か3%アップしたにとどまり、CR製品の売上は前年度の3万2053トンから3万3690トンに微増したにとどまった。しかしCR製品輸出は同期間に2万5000トンから1万2600トンに50%下降した。
熱間圧延(HR)工場の生産規模も40%カットされたが、CR工場は85%の稼働率を維持している。
ステンレス・スチール・スラブの主要原料になるニッケルは、生産コストの35%を占めるが、3年前にピークのトン当たり9500米ドルを記録した後、昨年12月にはどん底の3800米ドルに下降した。(THBL:4/13)
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