1999-04-15 ArtNo.18811
◆<印度>国民会議派、非BJPとの連立の意思表明
【ニューデリー】国民会議派は13日、他党と連立せぬこれまでの政治的立場を改め、もし状況に迫まられれば、連立政権を樹立する用意のあること、またバジパイ政権に対する不信任動議が提出されれば、これを支持する用意のあることを表明した。
アナリストは、国民会議派のこうした政治的立場のシフトはある種の側面攻勢と言えるが依然として、実質的な攻勢とは言えず、他党の動向を観望する姿勢は基本的に変わっていないと見ている。
またインド・アンナ・ドラビダ進歩同盟(AIADMK)の党首Jayalalitha女史も依然として正式にバジパイ政権に対する不支持を表明していない。ジャヤラリタ女史にしてみれば、国民会議派から何らかの提案もしくは約束を得た上で、バジパイ連立政権から正式に離脱する最後の決定を下す方針と見られる。しかし国民会議派は、ジャヤラリタ女史がナラヤナン大統領に連立政権からの離脱を正式に通知、これを受けてナラヤナン大統領がインド人民党(BJP)政権に信任動議を提出することにより、国会の信を問うよう勧告するのを期待しているものと見られる。
こうした点から依然としてバジパイ政権にはなお延命の余地が残されていると見る向きもある。(TH,IE,ET:4/14)
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