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1999-04-15 ArtNo.18808
◆<馬>証券委員会会長、Clobシェア問題の早期解決示唆
【クアラルンプル】マレーシア証券委員会(SC)のアリ・アブドゥル・カディル会長は12日、マレーシア政府が昨年9月に非合法と裁定したシンガポールの店頭市場、セントラル・リミット・オーダー・ブック(CLOB)で取り引きされ、マレーシア拠点の証券ブローカーのノミニー口座に保管されているCLOBマレーシア株の処遇に関して、相互に受け入れられる解決策が近く打ち出されるとの見通しを語った。
証券委員会がこの日主催した“イヤー2000:マレーシア資本市場の対応”と題するセミナーの開幕式後記者会見したアリ会長は、以上の消息を語るとともに、「昨年9月以前の状態に戻ってClobにおける取引再開を認めるようなことはない」と指摘した。
アリ会長の発言は、同問題を巡るマレーシアとシンガポールの冷戦関係の雪解けを示す最近の動きを再確認したものと言える。先週マレーシアのダイム・ザイヌディン蔵相はその国会答弁の中で「凍結された17万Clobシェア口座を巡る問題は早急に解決されねばならず、マレーシアとシンガポールの二国間パッケージに含まれるか否かと言ったことは重要ではない。問題を早急に解決、誰もが投資資金の返還を得られるよう計らい、市況を回復させることが何よりも優先されねばならない」と指摘していた。
アリ氏によると、外国投資家もClobを巡るマレーシアとシンガポールの紛争の行方に注目しており、同氏は先週訪日した際も日本のファンドマネージャーからこの点を指摘されたと言う。
証券委員会はClob問題に関わる交渉に直接タッチしていないが、シンガポールの金融管理局(MAS)同様、解決策がマレーシアの資本市場に有害か否かを判定した上で、認可すると言う。(STAR,ST,BT,LZ:4/13)
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