【クアラルンプル】マレーシア製造業者連盟(FMM)傘下のFMM Malaysian Automative Tyre Manufacturers Industry Group(FMM-MATMIG)は、輸入業者が30%あるいは2.50Mドルのどちらか高い方を従価税として支払う限り、中古タイヤ・ケーシングの輸入に反対しない方針を確認した。
FMM-MATMIGが12日発表したところによれば、国内タイヤ業界は全く付加価値を有せぬ中古タイヤ・ケーシングとの不当な競争に直面している。FMM-MATMIGはこのため通産省と業界代表との年次懇談会の席上、政府に中古タイヤ・ケーシングの輸入に対するAP(アプルーブド・パミット)の発行停止を求めた。中古タイヤ・ケーシングは環境に有害な影響を及ぼすことから、台湾や日本の他、複数のASEAN諸国も輸入を禁止している。マレーシアはタイヤ・ケーシングの輸入に全く規制を加えていない唯一の国と見られる。
現在、自動車製造業者はその納入業者にコスト削減と付加価値アップを求めており、また消費者は高品質な製品を要求している。このためFMM-MATMIGのメンバーは絶えず設備の近代化を強いられている。このため政府はタイヤ業界の設備購入に対して課税を免除し、設備近代化を奨励する必要があると言う。(STAR:4/13)